『恋愛論』の感想が次々に届きだして、とても嬉しい。
「FLASH」は読者数の母数が少ないし、女体を見たくて
買ってる読者が大半だから、感想なんて返って来ない。
連載中は反応が分からないまま描いてるのだが、
単行本になって買ってくれる読者数だって限られている。
単行本を読んでくれての感想は、男の反応も、女の反応も、
とても参考になる。
政府が少子化対策に恋愛を考えようとするなら、わしの
『恋愛論』こそ読まなけりゃならないだろうが、例によって
権力は庶民の実態を知ろうともしない。
『コロナ論』を読もうとしないエセ専門家と同じだな。
『恋愛論』は、普通はカッコつけて書かれるものが多い。
しかもスタンダールのような結晶作用として、理想的に
描かれるものが多い。
だが、日本ではプラトニックより、本来は「色恋」という
言葉で表されるようなものだったということを押さえて、
わしは論じている。
過去に恋愛した人も、これから恋愛したいと思う人も、
まずは客観的な恋愛の滑稽さを自覚したほうがいいと
わしは思うのだが。
画期的な手法で描かれた『恋愛論』をぜひ普及させて
くれ。